再度、食道がんの疑い

2019年6月の半ばに、鎮静剤で眠っている間の内視鏡を受けました。このとき組織を採ったのですが、「大丈夫だと思うけれど、念のため」と言われていて、実はほとんど気にしてなかったのです。

このときから、内視鏡と外来は別の日になっていたので、1週間ちょっと経って外来に出かけていきました。代診は変わらずで、顔なじみの先生を期待したのですが、やはり呼ばれたのは別室で、先生も、前回「もう来てほしくない」とおっしゃった先生。

これが、開口一番「いやぁー、今回で卒業だと思ったんですけど、癌見つかりましたねぇー」とカジュアルなお言葉。こちらは「えぇー」って叫びました。

ところが、その後「いや、待てよ。あ、これは確定じゃないなぁー。うーん」と言い始めるじゃないですか。要するに、患者を呼ぶ前に、ちゃんと病理の結果見ておらず、患者が目の前に来てから、コンピュータの画面を見始めているわけです。

その後の説明は:

- 病理では「癌の疑い」といっているだけで「癌だ」とは断定していない
- したがって、再検査をしたほうがよい
- ヨード染色をしているから3か月後にしたい
- 仮に癌だとしても浅いから手術ではない(=ESDになる)
- 新しい教授が4月から来て、食道・胃外科は手術を手掛ける方向になった
- 再検査によって癌だとしたら、食道・胃外科はその先は診ない

ということを言われました。その後、仕事でコンファレンスがあり、コンファレンスは顔見知りの人との顔つなぎや、それまであったことのない人との名刺交換の大事な機会なのですが、最初の数時間はショックであまり頭が働きませんでした。

今から考えると、このときに、(1) 癌の疑いがあるんだったらさっさとESDしてください、(2) 癌の疑いがどのくらいの疑いだかわからないのでセカンド・オピニオンを聞きにいきたい、と言えばよかったんです。

ところが、このときは:

- 前回のESDの前の検査が結構大変だったので、ESDも避けられるのであれば避けたかった
- 癌だとは信じたくなかったから、疑いなら癌ではない可能性があると思いたかった
- 医師が明らかに面倒くさそうだった

というのがあったんですね。もしかすると、このときにすぐにESDをやっていればというのがものすごい後悔になるわけです。所詮ESDなんだから、再検査とかしなくて、ESD前提で勧めてくれてもよかったのでは?と病院に対する気持ちもゼロではないですが、やはり、自分の身体ですから、自分で気を付けるべきだったのではないかと。

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