やっとご飯 ～ 退院はいつ？（手術後9日目）

2020年3月6日（金）

　この日の昼から、待ちに待った食事開始。まずは五分がゆでしたが、主食のほか、具なし味噌汁とか、魚とかと、少しずつ人間らしいご飯になっていきます。 

　看護師さんや先生方の関心は、下痢をしないかということのようでしたら、この頃は、消化のいいものしか食べていないので、ダンピングと意識するようなものはありませんでした。ただ、量がものすごく少ないので、あれを30分かけて食べるのは最初は大変でした。主治医の先生は「修行だと思って」ゆっくり食べるようにとおっしゃっていて、今思うとなるほどなという感じです。

　この日も経腸栄養はあったのですが、昼から夕方にかけてで、かつ、この日で終わりになりました。つまり、身体から管がなにかにつながっているという状態は終わりです。一応、腸瘻はつくったままになっているので、お腹から管が出ているのですが、それ自体は多少煩わしいだけですし。で、シャワーも自由に浴びていいことになり、もう自分のペースでほぼ好きなことができるようになりました。

　人間らしい（＝ゼリーじゃない）食事が始まったので、これは間食してもいいのだと勝手に解釈し、コンビニでヨーグルト買ったり、菓子パン買ったりも始めました。カロリーを摂取することは重要だと言われてましたし、甘いものは大好きなので、いいだろうと思ったんですね。実際には、思ったほどは食べられないことを思い知らされるわけですが…。本当はアイスクリームが食べたかったのですが、病室の冷蔵庫には冷凍室がなく、これはあきらめました。

　一応経過は順調で、食事もできるようになったので、早ければ月曜日にも退院できるのでは？という期待もありました。同じ病院で同じ術式で入院なさっていた人が術後13日で退院したとブログで書いてらして、僕の経過はその人よりもさらに順調に見えたので、12日後の月曜日もありかと思ったのですが、中堅の先生は「順調ですよー、そろそろ退院も見えてきましたね」とおっしゃるだけ、で、夕方いらした主治医の先生は「月曜日に栄養相談を入れてもらってください」と。栄養相談が月曜日ということは月曜日の退院はないのね、と思った次第でした。

　コンビニには行きましたが、あとはやることもなく、リハビリ行ったり、病棟の廊下ぶらぶらしたりして時間は過ぎていきました。仕事を持ってきていたので、金曜日の夕方になるとやはり解放感がありましたね。

　そういえば、この日の夜に看護師さんからチラシが配られ、面会は原則禁止になるとのこと。世の中がだんだん物騒になってきたのが感じられました。