経験のしたことのない筋肉痛(手術日)

2020年2月26日(水)

 夜中に何度も目が覚め、3時から4時くらいまで寝られませんでしたが、4時から5時半くらいまで眠れました。仕事のメールと、弟にメッセンジャーを送り、シャワー浴びて、髭剃って、あとは待ちです。前日に、点滴が確保してあったので、そこはタオル巻いてシャワー浴びました。

 妻は8時ごろ来てくれて、T字帯(ふんどし)のほかは裸で、その上に手術着を着ていざ。手術室の前まで家族が来られるかと思ったら、手術しつにいくためのエレベーターの自動ドアのところまで。手術の時間はエレベーターが混んでいるので結構待ちましたが、そこで妻に手を振って出陣です。

 手術室フロアは手術室がたくさんあって、老若男女いろいろな人が手術待ちでいましーた。名前の確認とかがあって、手術室に。ダヴィンチの実物を見て「おー」という感じでした。

 で、手術台っていうんですかね、ベッドが結構幅が狭くてびっくりしました。ベッドに寝て「今日はなんの手術だかわかってますか」と聞かれ「食道亜全摘・回結腸間置の予定です」とちゃんと言えました。

 最初にやったのは、エビ態勢になって背中の硬膜外麻酔なのですが、これは一発でばしっと入り、痛くもなんともありませんでした。で、あおむけになって、全身麻酔…で気付いたら終わってました。

 最初に意識したのは、とにかく、右肩の痛み。肩というか、前のほうなのですが、とにかく、筋肉痛とかそういうのではなく、今まで経験したことのない激しい痛みでした。どのように運ばれたのかはまったく記憶がないのですが、手術室からICUに行き、妻と対面。このとき、午後7時ごろという話でした。つまり、10時間くらいは手術にかかったんですね(2領域郭清でいいかどうか、術中迅速病理に1時間くらい休憩なさっていたはず)。で、手術直後に妻にあったそのときは元気な姿を見せようとしゃべったのですが、そのあとが、とにかく肩の痛みがひどくて大変でした。「泣き叫ぶような」痛みではなく、実際に泣き叫び、看護師さんも妻もおろおろするばかり。

 若手3人組の先生がたが様子を見にきてくださったときに妻が訴え、看護師さんもいろいろと聞いてくださったみたいで、鎮痛剤入りの湿布とか、痛み止めとか総動員でしたが、大変でした。中堅の先生がお見えになったときに痛みを訴えたら「手術中、変な体勢しているからですね、ま、じき治りますよ」とのお言葉。その後、主治医の先生もお見えになり「手術は予定通り終わりました。頑張って動いてください」と、予想通りのお言葉。とはいえ、この「予定通り」というのは、2領域郭清だったということで、頸部リンパ節の郭清はなし、つまり、少なくとも術中迅速病理では目に見える転移はなかったということなので、ま、それはそれでよしとしようという感じでした。

 酸素濃度がよかったからということだと思うのですが、酸素マスクはすぐ取れて、たしか、鼻から入っていたチューブもこの日のうちに取ってくれたように記憶しています。で、夜中に、身体を横にする(右を下、次に左を下)とかして、胸のドレインから液体をたくさん出そうとする儀式もあり「これもリハビリですから」などと言われました。

 とにもかくにも、右肩の痛みでほぼ眠れず、痛み止めもとっかえひっかえでなんとか我慢できるという感じでした。痛み止めは2種類あったのですが、それぞれ、1日に使える量・頻度が決まっているとかで、新しく痛み止めを入れてくれるときは看護師さんがほんとうに天使に見えました。

 ちなみに、ICUでは、動脈に針が入っていて、そこで血圧を測るということが行われ、また、手にモニターが付いていて酸素濃度と脈を図ってますし、さらに、心電図も継続的に測るということが行われていました。ICUなら当たり前なのかもしれませんが、生まれて初めての経験で、結構な不自由さでした。明らかに元気なのに不思議な感じでしたが、ICUですから、そうでない(明らかに元気なわけではない)人もたくさんいるわけで、また、ICUである以上、患者の個別性は考慮されない(こちらからするとすべて個別なわけですが)のだなというのも、当たり前ですが、実感しました。

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